世界のタクシー 韓国・釜山編
釜山(プサン)はソウルに次ぐ韓国第2の都市で、観光はもちろんショッピングも楽しめる人気のスポットです。
東京からは飛行機で2時間、フェリーでも博多や大阪からでは7~10時間で行ける近さなので、週末の気軽な海外旅行としても人気を集めています。
海外旅行の限られた時間を有効に使うなら、タクシーを利用しない手はありません。ここでは、釜山でタクシーを利用する際に知っておきたい豆知識をご紹介します。
釜山におけるタクシー料金の相場
釜山のタクシーには運転手の運転技術や接客レベル、車種で「一般タクシー」と「模範タクシー」の2種類に分けられ、料金体系も2タイプあります。
一般タクシーは初乗り料金が2kmまで2,800ウォン(約280円)、以降は143m毎か34秒毎に100ウォンずつ加算されます。
模範タクシーや大型タクシーは、初乗り料金が3kmまで4,500ウォン(約450円)、以降は160m毎か38秒毎に200ウォンずつが加算されます。
深夜0:00から翌4:00まで深夜料金となり、またタクシーで釜山市外に向かう場合は料金が20%割り増しになるので注意が必要です。
タクシー会社、ドライバー、車両の特徴
釜山では観光イメージを高めるため、ブランドタクシーの普及に努めています。快適な観光を楽しむなら、一般タクシーよりも観光者向けの灯台コール、あるいは日本語が堪能なドライバーもいる模範タクシーがおすすめです。
とくに灯台コールは一般タクシーと料金は同じで模範タクシーと同じ接客レベルということで、積極的に利用したいところです。
タクシーの乗車方法は、日本と同じで手を挙げていれば停まってくれます。
観光ホテルやデパート、ショッピングセンター、駅前などの繁華街には、タクシー乗り場があります。
また、ウェブサイトやスマホアプリからの予約も可能なので、利用者が増える金曜の夜などは事前の予約をおすすめします。
支払いは現金のほか、クレジットカードも利用できます。釜山のタクシーにチップは必要ありません。
乗車拒否やボッタクリといった悪質なタクシーはありませんが、乗車時には必ずメーターが稼働しているかどうか確認しましょう。
まとめ
韓国はバスや電車など公共交通機関も日本と同じく正確ですが、限られた時間を有効に活用するならタクシーがおすすめです。
釜山のタクシーは乗車拒否やボッタクリといったトラブルはほとんどなく、料金や乗車方法も日本のタクシーとほぼ同じなので、海外旅行初心者でも安心して利用できます。
安心・安全に乗車できるタクシーを利用し、快適な釜山での観光・ショッピングを楽しみましょう。
世界のタクシー ベトナム・ホーチミン編
年々、日本からの観光客が増えているベトナム・ホーチミン。
ホーチミンには世界的に知られる世界遺産や景勝地はありませんが、そのかわり街歩きやショッピングが人気で、「ドンコイ通り」や「パスター通り」は女子旅の目的地によく選ばれているエリアです。
ここでは、ベトナムのホーチミンでタクシーを利用する際に知っておきたい豆知識をご紹介します。
ホーチミンにおけるタクシー料金の相場
ホーチミン市内を移動するなら、徒歩とタクシーが基本となりますが、日中の気温が30度を超えることもあるため、徒歩だけでの移動は一苦労です。
ホーチミンタクシーの料金は一律ではなく、タクシー会社や車種ごとに決められています。
初乗り料金はだいたい10,000~12,000ドン(約47~93円)前後となっており、以降は1kmあたり15,000ドンが加算されていきます。
ホーチミンのタンソンニャット空港から市街への移動は、およそは100,000~150,000ドン(約470~620円)ほど、市内の移動は20,000~40,000ドン(約80~160円)ほどがかかるでしょう。
ボッタクリや乗車拒否といった悪質なタクシーはほとんど見なくなり、海外旅行初心者でも安全・安心してタクシーを利用できます。
タクシー会社、ドライバー、車両の特徴
ベトナムのタクシーは日本と同じように、手を挙げれば停まってくれます。ホテルやショッピングセンターなら、タクシーの配車係に呼んでもらうこともできます。
ホーチミンでは比較的信頼できるタクシー会社2社が走っています。
白い車体に緑のロゴが特徴のMAI LINH(マイリン)タクシーと、白い車体に赤と緑のラインが特徴のVINASUN(ヴィナサン)タクシーです。
まれに上記のいずれでもないタクシーが流していることもありますが、運転手が私服の場合は白タク(個人タクシー)ですので注意が必要です。
乗車時には車体に書かれている社名と電話番号をチェックし、発車したらメーターがしっかりと動いているか確認しましょう。
ベトナムのタクシーでは、メーターに表示されている数字×1000ドンが料金となります。
また、行き先は地図を見せるよりも目的地の住所を伝えたほうが運転手に伝わりやすいことが多いようです。
まとめ
乗車拒否やボッタクリといった悪質なタクシーはほぼないものの、大手タクシー会社に見せかけた白タクには注意が必要です。
ホーチミンには路線バスやバイクタクシーなどの交通手段もありますが、トラブルが起こりやすいため海外旅行初心者にはおすすめできません。
安心・安全に乗車できる大手タクシー会社のタクシーを利用し、快適なホーチミンステイを楽しみましょう。
世界のタクシー フランス・パリ編
エッフェル塔やルーブル美術館といった世界的に有名な観光地があり、一方で高級ブランドのショップが数多く軒を連ねるファッショントレンドの発信地でもあるフランスのパリ。
一度は観光やショッピングで訪れたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
パリでの移動手段は電車やバスも利用できますが、慣れない土地ではやはりタクシーを利用するのが便利です。ここでは、パリでタクシーを利用する際に知っておきたい豆知識をご紹介します。
パリにおけるタクシー料金の相場
パリのタクシーは初乗り料金が2.6ユーロ(約340円)で、1kmごとの料金は曜日、時間帯で異なります。
1kmごとの料金 | 曜日・時間帯 | |
A料金 | 1.06ユーロ | 月-土10時~17時 |
B料金 | 1.30ユーロ | 月-土17時~10時・日曜7時~24時・祝日0時~7時・パリ郊外月-土7時~19時 |
C料金 | 1.58ユーロ | 日曜0時~7時・パリ郊外の月-土19時~7時と日祝終日 |
タクシーの最低支払運賃は7ユーロで、これより少なくても必ず7ユーロを支払う必要があります。
さらに、5人以上の多数乗車には4ユーロ、トランク利用時は1ユーロの追加料金がかかります。
タクシー会社、ドライバー、車両の特徴
パリでは、車体の上にTAXI PARISIENと明記されたランプがついたタクシーが正規のタクシーです。ランプが緑色なら空車、赤色なら乗車中を表します。
また、道で手を挙げて拾わず、タクシー乗り場で順番を待つのが基本です。ターミナル駅はもちろん、ホテルや大通りなどタクシー乗り場はあちらこちらにあります。
タクシー乗り場には白タク(個人タクシー)も停車することがあるので、注意が必要です。正規のタクシーか白タクかは、TAXI PARISIENのランプで判別しましょう。
はウェブサイトやスマホアプリからも、出発地、目的地、日付を入力すれば事前予約ができます。
基本的にぼったくりや乗車拒否と言った悪質なタクシードライバーはいませんが、パリ市内の主要道路は交通渋滞になりやすく、行きと帰りで別のルートを通ることも多いようです。
まとめ
パリは観光地としても、ショッピングスポットとしても、さらには街歩きにも行きたくなるような場所が多く、貴重な時間を効率よく使うならタクシーの利用は欠かせません。
基本的にドライバーとフランス語で会話する必要はありませんが、「ボンジュール」や「メルシー」などのあいさつは最低限のマナーです。
安心・安全に乗車できるタクシーを利用し、快適なパリでの観光・ショッピングを楽しみましょう。
世界のタクシー オーストラリア・シドニー編
世界的に有名な景勝地や観光地が多く、治安も良いことで日本人観光客に人気のオーストラリア。
とくにシドニーにはオペラハウスやハーバーブリッジといった観光スポット、ピット・ストリート・モールやマーティン・プレイスといったショッピングスポットが人気で、1日では到底回りきれません。
そこで利用したいのがシドニーのタクシーです。ここでは、シドニーでタクシーを利用する際に知っておきたい豆知識をご紹介します。
シドニーにおけるタクシー料金の相場
シドニーのタクシーの初乗り料金は$3.6で、これは走らなくても乗車した時点でかかり、走り出してからは1kmごとに約$2.19が加算されます。
深夜帯の22:00から翌朝6:00の間は、初乗りに$2.50の追加料金がかかり、その後のメーター料金も2割強増しになります。
さらに、オーストラリアを走るタクシーの99%がクレジットカード決済に対応していますが5%の手数料が上乗せされるため、タクシー料金は紙幣で支払うことをおすすめします。
ちなみに、チップは基本的に不要ではあるものの、タクシー利用者の約4割はドライバーにチップを渡しているようです。
タクシー会社、ドライバー、車両の特徴
日本と同じように手を挙げていれば停まってくれますが、金曜の夜など利用者が多い時間帯にはつかまりにくいため、アプリやウェブサイトから事前予約されることをおすすめします。
基本的にぼったくりやあからさまな乗車拒否はないものの、オーストラリアのタクシードライバーは仕事よりも自身のプライベートを重視したり、トラブルになりそうと感じた乗客は乗せなかったりと、日本以上に乗客を選ぶところがあります。
さらに、シドニーのタクシーは1歳以下の子供にチャイルドシートが義務付けられており、生後6か月までは後ろ向きに座るチャイルドシートかベビーカプセルが必要で、生後6か月以上12か月までは、後ろ向きに座るシートか前向きに座るシートが必要となります。
タクシーにはチャイルドシートやベビーカプセルを常備している車両もあるので、小さなお子さんをお連れでタクシーを利用したいときは、事前にタクシー会社で予約することをおすすめします。
まとめ
乗車拒否やボッタクリといった悪質なタクシーはありませんが、日本とは違う初乗り料金のルール、クレジットカード払いの5%手数料には注意が必要です。
ただし、オーストラリアはクレジットカード文化が定着しており、タクシー以外のショッピングやホテル料金などはクレジットカードが主流ですので、両方準備しておくことをおすすめします。
安心・安全に乗車できるタクシーを利用し、快適なシドニーでの観光・ショッピングを楽しみましょう。
世界のタクシー タイ・バンコク編
東南アジアで最も人気な観光エリアの一つで、日本の観光客も増えているタイのバンコク。
「ワット・ポー」や「ワット・プラケオ」といったきらびやかな観光スポットがあり、セントラル・ワールド・プラザやカオサン通りなどでは買い物も楽しめます。
ここでは、タイのバンコクでタクシーを利用する際に知っておきたい豆知識をご紹介します。
バンコクにおけるタクシー料金の相場
バンコクのタクシーは日本と同じようにメーターはついていても、必ずしもメーター料金で乗せてくれるわけではありません。
とくに深夜の繁華街でタクシーでは、ドライバーと根気強く値段交渉をする必要があるので、海外旅行初心者がバンコクのタクシーに乗るとすると、少々使いづらさを感じるでしょう。
メーター料金の場合、初乗り1kmまでの料金は35バーツ(1バーツ=
3.41円)で、走行距離が1kmを超えて10kmまでは、1km毎に5.5バーツずつ上がっていき、20km以上、40km以上と走行距離が増えるごとに、1km毎の単価がアップします。
空港タクシーの場合は目的地に到着後、メーターの料金に加えて空港使用料の50バーツの支払いが発生します。
これはチップやボッタクリではなく、空港でタクシーの正当な料金であるため、必ず支払う必要があります。
さらに、高速道路や有料道路を利用した場合は乗客が利用料金を支払います。
タクシー会社、ドライバー、車両の特徴
タイのタクシーは乗車拒否やボッタクリが頻発し、東南アジアの観光地のなかでも悪名高いことで有名です。
近年、その悪いイメージを払拭しようと登場したのがALL THAI TAXIという、全車両にGPSを搭載したプリウスのタクシー。
スマホアプリもありますが、圧倒的に数が少なく、なかなかつかまらないところが難点です。
バンコクのタクシーはトヨタ製のセダンタイプが一般的で、ピンクやオレンジ、ライトグリーンなどカラフルで鮮やかな色をしています。
基本的には乗車拒否されることを念頭に、ホテルの前や有名観光スポットの客待ち・客引きタクシーはボッタクリ率が高いため避け、乗客を乗せてきたタクシーや流しのタクシーを拾うことをおすすめします。
まとめ
乗車拒否やボッタクリ、独自ルールはもちろん、バンコクの渋滞率が非常に高いというところにも注意が必要です。
急ぐ場合は公共交通機関を使った方が早く目的地に到着する場合もあります。
タイはここ数年で驚異的な発展を見せており、とくにバンコクは都市化が進んでいます。
タクシーも10数年前に比べると乗りやすくなったので、海外旅行初心者でも警戒しすぎることなく観光を楽しめるでしょう。